将来海外で働くために今できるキャリアアップの方法

Sacra
こんにちは。海外ママプレナーのSacraです。これまで、日本・ヨーロッパ・アメリカで通算15年以上働いてきました。

今回は、海外で働くことを視野に入れたキャリアアップについて、過去15年以上海外で生きてきた私の経験をもとにお伝えしたいと思います。

「将来海外で働くことを視野に入れているけど、そのためのキャリアアップ方法は?」

「将来海外で働きたいけど、コロナ騒動で今すぐ海外へ行くのは難しい。今できることは何?」

というような質問などのある方、今すぐに何らかのアクションを起こしたい方のご参考になれば幸いです。

海外で働くためにグローバル企業の転勤や社費留学を活用する。

海外で働くにあたって、今勤めている会社がグローバルな大企業であれば、その会社の持つ既存のプラットフォーム、つまり、転勤や社費留学を活用しない手はないでしょう。

大手グローバル企業(商社・コンサル・自動車等)には、海外トレーニング・海外転勤・海外MBA留学など、運と努力によっては、海外で働くためにキャリアアップできる機会が多く存在します。

1. グローバル企業からの海外転勤を狙ってみる。

大手グローバル企業(商社・コンサル・自動車等)からの海外転勤の道は、まず誰しも考える選択肢かもしれませんね。

特に商社などは、そもそも海外で働くという夢を持った学生時代の友人達は、学生時代から英語を頑張って、TOEICの点数もあげて、就職活動を頑張って入社するというケースも多々ありました。

大抵の場合、社内での評判や業務パフォーマンスがいいことに加え、TOEICやTOEFLなどで英語力の証明が必要だったり、理解ある上司のサポートが必要だったり、社内の競争も激しいかもしれません。

忙しい日々の中で、このようなプラスαの手間や面倒な手回しに気が遠くなるかもしれませんが、企業のバックアップがある形で海外転勤できれば、それに勝る選択肢はありません。

周囲の海外転勤組の友人を見ていても、ざっと、以下のようなメリットがあります。

グローバル企業から海外転勤を狙う場合のメリット
  • ビザの手配など、煩雑な手続きを企業が一括で請け負ってくれる。
  • 通常、手厚い福利厚生に加え、海外赴任手当も出る場合があり、企業や転勤先の物価によっては給料が倍近く跳ね上がる可能性もある。
  • 社内で海外転勤経験者は、その後も別の赴任先を打診されたり、グローバルプロジェクトを担当する選択肢もより多く与えられ、社内で出世コースを歩むことが多い。
  • 「日本を代表するエリート」として海外オフィスに転勤となれば、通常ある程度高いポジションもしくは専門性のあるポジションの場合が多く、ある程度英会話がぎこちなくても、社内のリスペクトがあり、大事に扱われる。
  • 企業によっては、転勤前や海外での勤務中にも、英会話などの学習補助などの機会を惜しげも無く提供してくれる例も多くあります。

タイミングと転勤先がうまく希望にマッチするのであれば、グローバル企業のプラットフォームを活用して転勤するのに越したことはないでしょう。

その後現地で海外就職するにしても、ある程度の責任のあるポジションで海外での勤務経験があると、人材としての価値が大きく上がり、その後の転職のチャンスも大きく変わってくるからです。

ビジネス英語にあまり自信のない場合でも、非英語圏であれば、比較的すぐに現地でのやり取りにもなれますし、逆に英語圏であれば、最初は苦労しても、飛躍的に英語の運用能力は上がります。

先進・途上国を含め数カ国で働いてきた個人的な経験からは、最初の海外キャリアの地はある程度フレキシブルに考慮して、チャンスがあればなるべく早いタイミングで海外に出て現地で働いてみることをお勧めします。

経験によってのみ、学べることや海外で自分に必要なスキルが明確化されることも多々あります。

また、当然のことながら、完全な英語環境で仕事ができれば、国内にいるより数十倍英語力も早く確実に伸びます。(国内での努力、例えば、忙しい仕事の合間を縫っての週に数時間の英会話などとは比較になりません。)

2. グローバル企業からの社費留学を勝ち取る。

一緒に海外ビジネススクール出願の準備をしていた友人達の多くは、社費留学の内定を勝ち取っていて、ビジネススクール卒業後、その多くが長期間に渡る海外転勤を命じられていました。

海外留学を指名されたり、社内の競争を勝ち取った人というのは、企業にとっては幹部候補育成の一環として組織の将来のための大いなる投資であることが多いです。

当然、海外転勤に準じるように福利厚生などが素晴らしく待遇が良いことが多い上、社費留学後、そのまま海外オフィス勤務を長期間続けている例も多く見ました。

私の留学先にも、他の修士コースなどで来ている日本人の友人は私以外ほぼ皆社費留学で、何の憂いなく会社負担で素敵な広い住居に住み、快適な留学生活を送っていました。

Sacra
当時ユーロが高く貧乏学生生活を送っていた私費留学生の私とは別世界でしたね。

そもそも、例えばアメリカに2年MBA留学に行く場合、実質的なコストは以下です。

アメリカでMBAの2年間のコスト

以下はアメリカ・ハーバードのような有名大学に2年留学した場合の概算です。

MBAの学費:約$145,000(約1560万)

教材費:$5000(約54万円)

保険代:$10,000(約108万円)

住居費:$30,000(約324万円)

その他(食費、交通費、交際費、旅行代など)$40,000(約432万円)

合計:$230,000 (約2480万円!)

(現時点の2020年平均レートである1ドル108円で概算しています)

私費留学の場合、これに2年分の雇用の機会損失(つまり2年分の給料)を加算して、控えめに見積もっても、約3500万円以上の投資となります。

これだけの投資をして回収する自信はありますか?私は全くありませんでした・笑。

Sacra
なので、様々な奨学金に募集したり、生活費を切り詰めたり、コストを最小化する事ばかり考えていましたね。お陰で恐らく3分の1程度で済みました。

これだけの投資を企業がサポートしてくれて、将来の昇進も約束されていて、グローバル人材になれるのであればなんと素晴らしいことでしょう。

そのまま投資してくれた企業に恩返しするためにも、現在もグローバル企業の幹部として、海外を転々としつつ大活躍している友人も何人もいます。

一方で、これだけ寛大に社費留学をさせてもらっても、留学後、その企業をやめて大胆なキャリアチェンジをする人も周囲には少なくありませんでした。

民間企業のみならず、官公庁からの留学生もかなりやめていく人も多いとのことで、国民の税金で留学したのにと色々と厳しい意見もありますね。

いずれにせよ、自分に投資してくれた企業に感謝されつつ、海外で働く自分の夢も叶えることができるのであればこれに越したことはないでしょう。

海外で働くに際して、海外転勤や社費留学のデメリット

グローバルな企業で長期的に気長にキャリアを築いていく覚悟があるのなら、社費留学や海外転勤というプラットフォームを活用しない手はありませんが、当然潜在的なデメリットも大きいです。

とても魅力的な企業からの海外転勤や社費留学ですが、当然「運と実力」の両方が揃ってのことであり、以下のようなデメリットがありますね。

グローバル企業から海外転勤を狙う場合のデメリット
  • 「運と実力」の両方が必要。いつチャンスが巡ってくるのか不透明で不確実な要素も多い。
  • 自分の希望する地域や都市に行けるかどうかも不透明で不確実。
  • 赴任期間について規定があり、子供がいる場合の学校の教育プログラムなどとの調整が難しい場合もある。
  • 社費留学後、すぐに退職した場合、何らかのペナルティが課せられたり、そもそも「XX年は最低でも勤務する。」という契約にサインしなければならないこともある。
  • 企業に属している限り、組織の都合で、帰国や国をまたいで急に転勤などの辞令もありうる。

「もう日本の労働環境では働けない」「このまま今いるこの国で生きていきたい」という本音を漏らす友人も多かったのですが、社費留学のMBA友達はとりあえず一旦帰国し、そのまま少なくとも数年は日本で鬼のように働いている人が多かったです。

その数年をすぎて、やっと色々な国に転勤していきましたが、転勤先にとても喜んだ人や、意外な転勤先に戸惑いを隠せず、治安や教育の問題から、単身海外赴任を選んだ友人もいました。

企業からの転勤については、社内の政治・予算・事業戦略の変更などで、自分の置かれる環境や条件が変わり、基本転勤先の国や都市など、細かい選択肢はないことが多いのではないでしょうか。

私の考える最大のデメリットは、このような素晴らしい機会がいつ巡ってくるのか、タイミングが全く読めず、長年も待たされるリスクがあることです。

Sacra
私は思い立ったらすぐに行動に移さないと気が済まないタチなので、海外転勤や社内留学のタイミングを待つような忍耐はありませんでした・苦笑。

私の場合、外資系に勤め、3年目には英語でのグローバルプロジェクトも経験し、長期的には企業を通しての海外留学・勤務の可能性もあったかもしれません。

しかし、”Time is Money”と、貯金・奨学金・親からの借金などを駆使して新卒入社5年目で私費留学しました。

ご興味のある方は、詳細については以下の関連記事をご参照ください。

海外で働くには?海外就職・海外転職に向けた留学戦略

海外で働くことを視野に入れて外資系・グローバル企業に転職する。

もし、今働いている組織が、グローバルと程遠い純ジャパニーズな企業文化であれば、外資系やグローバル企業にとりあえず転職して修行してみるのもいいかもしれません。

私にとって、外資系コンサルティングファームでの経験は、お給料をもらって、最先端の知識・グローバルベストプラクティス・スキルを短期間で凝縮して習得的出来るという、ビジネススクール以上の経験でした。

Sacra
ベストプラクティス(英: best practice)とは、ある結果を得るのに最も効率のよい技法、手法、プロセス、活動などのことです。

特に、外資系でもビジネスレベルの英語運用能力を持った人は足りていないので、社内で英語環境のプロジェクトにアサインされる場合、自分の年齢やタイトル以上に、大きな責任ややりがいのあるタスクを与えられる可能性も高いと思います。

私は入社3年目で社内グローバルプロジェクトの日本チームリーダーになり、日本人含め数カ国のメンバー10名程から成るチームのマネジメントをする機会がありました。

メンバーには同期の男の子や年上のかなり先輩もいましたが、ビジネスレベルの英語のおかげで白羽の矢が立ち、このチームリーダーの経験を得て昇進しました。

また、その後の転職やビジネススクール留学の面接の際にも、この英語環境でのチームマネジメントの経験はよく聞かれたので、海外で働く上での貴重な成功材料になったのかもしれません。

私の覚えている限り、特に海外就職を視野に入れた時に印象に残っているサイトは以下のとおりです。

JACリクルートメント(JAC Recruitment)

実績30年のミドル・ハイクラスに強い転職サイトで、外資系・グローバル企業も多く取り扱っています。豊富な支援実績で的確なアドバイスがもらえます。

サービスも迅速で、コンサルタントの方も親切、私も登録していました。

Working Abroad

Working Abroadは、1998年に日本初バイリンガル人材に特化した転職情報サイトDaijob.comをオープンしたヒューマングローバルタレント株式会社によって運営されており、海外企業の求人に特化した転職サイトで500件ほどの海外求人にターゲット絞っています。

求人件数は少ないですが、海外企業の求人のみで、履歴書登録によるスカウトサービスもあるので、国や条件が合えば、膨大な求人サイトをサーフィンするよりも効率がいいのではないでしょうか。

リクルートエージェント

転職成功実績の業界ナンバーワン、累計で32万人以上、年間2万人以上の転職支援を行っているとのことで、非公開案件も多数。

保有する求人数は、その多くが非公開求人で業界最大級の約200,000件に及びます(2020年6月現在)。

キャリアアドバイザーとの面談を経て、業界の採用事情に詳しいキャリアアドバイザーが応募書類の書き方や面接対策などのアドバイスを行い、日本国内の友人の間でもなかなか評判が良かったです。

CAREER CARVER(キャリアカーバー)

国内人材紹介企業No1のリクルートが展開する、ハイクラス・エグゼクティブ向け転職サービス。

つまり、年収800万以上をターゲットとした、リクナビの「ハイクラス・エグゼクティブ向け」バージョンです。

エージェント・ヘッドハンターは厳選されたメンバーで構成されている印象で、ミッドキャリアからの転職はじめ、年収アップやキャリアアップについて、一つ上をいく転職活動を支援します。

私もMBA卒業前など、過去に登録してみましたが、「経験が活かせる求人」などがトップページに自動表示される上、履歴書や希望条件がマッチしているポジションに関しては、積極的にリクルーターの方からコンタクトがありました。

どのエージェントの方も、ハイクラス・エグゼクティブをメインに仕事慣れしている印象で、非常にきっちりされています。

CAREER CARVER

リクナビNEXT(リクナビネクスト)

上記のリクルートエージェントがキャリアアドバイザーのフルサポートに強みを持つのに対し、こちらはWeb上で誰でも気軽に読める便利な転職支援コンテンツや機能が充実しています。

経歴を登録しておくと、興味を持った企業や提携転職エージェントからオファーが届くこともあります。

楽天リサーチなどの調査によると、転職者の8割が利用しており、転職決定者数も業界No1だそうです。私の周囲の30代の友人も、情報収集の一環ですぐに転職というわけではなくても登録している人が多いです。

リクナビNEXT

Indeed (インディード)

Indeed は世界 No.1 の求人検索エンジンで*、毎月2億5,000万人以上のユニークビジターを記録しています**。

Indeed は世界60か国以上、28言語でサービスを展開し、全世界GDPの約94%をカバーしています。

Indeedの海外求人リスト

こちらも一度海外に出てから登録していました。主にどのような職種があるのか確認したり、幅広い情報収集に使っていました。

というのも、何か企業からスカウトがあった場合やフリーランスとしての案件を打診された際、世界中の1億件以上のレビューからその企業の過去や現在の従業員から、その企業の生の声を収集できるからです。

Sacra
私は情報収集用に今でも使っています。

ビズリーチ(BIZREACH)

ビズリーチは、ミドル・ハイクラスの求人に特化した転職エージェントで、年収600万円以上の人に熱く支持されているようです。

すごいことに、求人の3分の1以上が、年収1,000万円を超えているようです。

こちらは利用したことがありませんが、上記のCAREER CARVER(キャリアカーバー)に登録した人は、合わせて登録してみると、比較できて良いかもしれません。

海外で働くことを目標にフリーランスのスキルを磨く。

上記すべてのアクションが難しい場合でも、週末やプライベートの時間を利用して、こっそりと副業して、海外でも通用するフリーランスのスキルアップができるかもしれません。

IT系のスキルは、どこの国に行ってもニーズが高いですし、ある程度英語に自信があれば、海外のフリーランス登録会社で日英のビジネス翻訳の単発の案件に副業で取り組んでみてもいいかもしれません。

ちょっとしたお小遣い稼ぎというよりも、履歴書上に英語でのビジネス経験という付加価値を強化するのが目的です。

以下の海外フリーランスのキャリア設計の記事に私の使っていたフリーランスサイトなどについても掲載しているので、参考にしてください。

海外フリーランスのキャリア設計における4つの手段と理想的プラン

まとめ

将来海外で働くために今できるキャリアアップの方法についてまとめてみました。

現在全世界的に海外旅行でもなかなか行きにくいのに、海外で働くにはどうすればいいのか、悶々としている人もいるかもしれませんね。

長期的に海外で働くための土台を築くにはある程度の努力・忍耐・時間が必要です。

たとえ、今まだ日本にいても、「海外で働く」という目標に向けて、できることは本当にたくさんあります。

Sacra
質問やお問い合わせは以下からお気軽にどうぞよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。