海外で長期的に働くための最初のステップ

Sacra
こんにちは。海外フリーランスママのSacraです。海外在住歴も通算で15年以上、結婚は5年目ですので、10年以上、一人気ままに世界各地で生きてきました(訪れた国は40ヶ国ほど)。

本日は、「長期的に」海外で働き、生きていくことを前提とした、海外就職の前提条件について、過去15年以上海外で生きてきた私の経験をもとにお伝えしたいと思います。

「海外に長期的に滞在してキャリアを築くには、まず最初はどうすればいいの?」

今回は、そんな感じの疑問にお答えしたく思います。

海外で長期的に働くにあたって立ちはだかるビザの現実

海外で長期的に働くにあたって、立ちはだかるビザの現実についてまずお伝えしたいと思います。

海外で長期的に働く場合に、まず問題となるのは就労ビザの取得です。

アジアには新日派で、特に日本人に対するビザは早く降りると言われる国もいくつかあります。

ご参考までに、以下のようなサイトを見つけたのでご共有します。

アジア勤務に必須の就労ビザ最新情報【2019年の最新データ公開】|NNA jobwire navi

こんにちは。NNA jobwireの小林です。海外で働きたいと思っても、避けて通れないのが就労ビザの問題です。 そして、各国の就労ビザは毎年国の情勢や、政策により変動しています。 例えばシンガポールではSパスの最低給与額が2019年1月1日からSGD2,200からSGD2,300に引きあがり、2020年にはSGD2,400に上がると発表されています。 …

一方、アメリカ・ヨーロッパで20年近く働いた経験では、大半のヨーロッパ諸国とアメリカは、ビザの障壁がかなり厳しいという印象です。

例えば、アメリカの場合、H-1B ビザが就労ビザとして一般的です。

H-1B ビザ は多種多様な職種の人を対象としたビザです。

専門分野を持つ “Professional” として、米国移民法の規定上 H-1B ビザ の交付を受けて入国します。

多くの場合は、最低4年制大学を卒業して “学士 = Bachelor’s Degree” の称号を有することが要求されたります。

応募者は例年、年間 250,000 ~ 300,000件と言われており、当初トランプ政権で50,000 件程度迄制限される見込みとされていましたが、現状に至っては、コロナによる2020年6月の大統領令で全ての就労ビザは新規発給を停止されました。

つまり、企業にとっては、煩雑な行政手続きや上記のようなビザ発行停止の不確定要素も考慮し、様々なリスクとコストを投資してでも、どうしても欲しい人材を採用するのです。

同時に、多くの手間やリスクを背負ってでも企業に欲しいと思われるような、即戦力があり、魅力的な人材に戦略的にならなければ厳しいのです。

Sacra
短期的に働く場合、つまり、アルバイトや海外インターン、ワーキングホリデーなどであれば、ビザの手続きもより簡易的で、求められる学歴や英語力のレベルで格段に敷居が下がります。

英語に自信がなく、若くて時間のある方は、とりあえず経験として海外に出て、働きながら英語を学んだり、自分探しをすることもできるでしょうし、夏休みや1年間の休学で得られるものは大きいと思います。

ただ、20代後半以降である程度職務経験もある方が、長期的に海外で生きていく覚悟でキャリアアップの海外転職となると、話は全く違います。

同じ「海外で働く」と言っても、とりあえずの短期目標と、永住する位の勢いでの長期目標では、難易度的には小学校と大学レベルの違いがあるのではないでしょうか。

特に、現在、コロナ騒動で各国のビザの取得が一層厳しくなっているので、継続的なリサーチと長期的なプランが必要になってくるかと思います。

海外で長期的に働くためのアクティブな事前調査を実施する。

当然のことながら、最初のステップは、アクティブな事前調査です。

行きたい国を絞り込み、応募できそうな職種・ポストや必要条件など、とにかく調べ、アクションを起こすということに尽きるでしょう。

治安・就労ビザや外国人に対する規制・雇用機会等、ネットなどで調べる。

まず、日本国内にいてすぐできることとしては、気になる国の治安・就労ビザや外国人に対する規制・雇用機会等、ネットで手に入る情報を可能な限り調べましょう。

特に、入国・ビザ関連については、どの程度の期間やコスト・条件が課せられるのか、特にフリーランスになることも考えているのなら、よく調べておく必要があります。

途上国など、法律・規制や手続きなど情報開示が曖昧な国も多いので、不明な点があれば、大使館の領事部に問い合わせましょう。

例えば、フィリピンなどこんな感じでホームページ上にも表記があります。

フィリピン共和国大使館(在東京)査証(ビザ)

現地でどのような仕事があるのか、ざっと見ておくのも良いでしょう。

マイナビ転職:フィリピンの求人例

国にもよりますが、現地企業に転職すれば、企業がビザのスポンサーになってくれることもあります。

ちなみにアメリカやヨーロッパでは、外国人向け求人は、殆どの場合は、(国際結婚などで)ビザを自分ですでに所有していることが条件でした。

現地の人・企業にコンタクトして、現地に飛んでみる。

行きたい国を絞り込み、ある程度募集や必要条件など色々調べたら、現地の人・企業に果敢にコンタクトして、現地に飛んでみましょう。

知人やネットワークがなくても、現地の日本企業・日本人に30件ほど連絡を取れば、数件の返事があるのではないでしょうか?

また、上記のように日本人の求人募集中の企業に、かたっぱしから連絡してみるのも一つのアプローチではないでしょうか。

「御社で働くことに興味があるので、少し詳細の話を聞かせて欲しい。」と人事担当者につないでもらえれば、非公式に会って、その企業の現地での環境や文化を感じることができるかもしれません。

ある程度、会ってくれそうな人のリストができて現地に飛んだら、できれば短期滞在してみましょう。

本当に重要な情報や面白い仕事は、現地のネットワークを通して見つかることが圧倒的に多いです。

また、あなたという人材に興味を持った中小企業が、あなたのためにポストを捻出しようとしてくれるケースもあるかもしれません。

誰も知り合いがいない場合、やはり頼れるのは日本人ネットワークで、海外にいると、日本人というだけで、何となく連帯感が高まり、助けてあげたいという人もいるものです。

Sacra
私も海外に出てから、日本人・外国人を含め、見ず知らずの多くの学生さんや若者から連絡をもらい、実際に会ったり、スカイプなどで話を機会が常にありました。特に20代で若い方や学生さんとかであれば、こんな感じで社会人に弾丸アプローチしやすく、助けてあげたいと思われるはずです。

また、実際、ネットや書籍で日本で調べられる情報は限られていて、現地に降り立って、初めて肌で感じられるその国との相性やフィーリングのようなものがある気がします。

私が日本を出て初めて働いた国はフランスでした。親戚や友人もいて馴染みのある国でしたが、実際に初めて20歳の時訪れて、鳥肌が立つようというか、絶対この国で生活してみたいと強く思ったことも覚えています。

アメリカの親しい元同僚が、東南アジアで非常にいいポストをオファーされた時、散々悩んで現地に飛び、1週間ほど滞在して「この国で生活することが想像できない。」と辞退したケースもありました。

その後の準備のモチベーションを維持するためにも、色々調べたら、まず現地に飛び、現地の企業や人に会って話を聞いてみることをお勧めします。

ここは行動あるのみです。

海外で長期的に働くための英語の素地をまず身につける。

今、「長期的に」海外就職を本気で考えているなら、英語の素地を身につけるために即英語漬け生活を始めましょう。

私の場合は、仕事が激務だったので、平日基本は往復の通勤1時間の間に、ずっと英語のニュースなどを聞いたり、かなり怪しいですが、超小声で口パクに近いシャドーイングもしていました。

週末は(自分を追い込むためにも)MBA対策用のスパルタ塾に通って、終日嫌でも英語に触れざるを得ない状況にしました。

今であれば、YoutubeやNetflixで字幕でドラマや映画見たり、色々な方法がありますが、基本はシンプル、「読み・書き・聴き・話し」英語に触れている時間を圧倒的に増やすのです。(その意味で、「書く」以外の要素のあるシャドーイングは超おすすめです。)

Sacra
留学経験もないのに、ネイティブのような英語を話す中国人のクラスメイトがいて、理由を聞いたらアメリカのテレビドラマにはまっていつも中国で見ていたとのことでした。継続していくためにも、ある程度、自分が楽しめる映画やドラマなどを取り入れて行くのも良いでしょう。

これを執筆している時点で海外在住歴15年以上となり、公私で訪れた国も40カ国近くなりますが、海外で生き、長期的に一貫したキャリアを築いていくには、どうしても、全部で仕事で使える最低限の英語レベルが必要になってきます。

特に必須条件として英語能力の証明が提示されていなくても、実際に海外に出る前に、目安として最低TOEIC650点程度は目指してみたいところです。

外資系の同僚も言っていましたが、TOEICが800点以上でもネイティブとのコミュニケーションには不自由しているとのことで、実際点数自体はコミュニケーション能力に比例しないことも多いのが現状です。

Sacra
それでも、とりあえず、ある程度の英語の素地があって海外に出ると、英語環境に投入された時の伸びしろや成長の速さが違います。

できれば、600点以上のベースを持って、海外に出て完全な英語環境でインプットとアウトプットを増やせば、1年後にはビジネス会話で通用するレベルに到達することは可能だと思います。

「英語力・経験・専門性・年齢」などを踏まえ、海外で長期的に働くためのロードマップを考える。

自分の人材としての総合力、つまり、「英語力・経験・専門性・年齢」などを踏まえ、まずは、実現可能なロードマップを考えてみることが大事です。

海外では日本の「新卒」という概念はなく、むしろ何らかの専門分野の知識や経験がある中途採用が人材マーケットの中心です。

そして、海外もしくは日本国内であっても外資系で英語環境でプロジェクトを遂行したなどのグローバル環境での職務経験があれば強みになってきます。

学生さんだったら、長期休みに短期語学留学をしつつ、現地での試しに企業訪問して非公式に就活を開始してみるのもいいかもしれません。

専門分野のあるミッドキャリアだったら、外資系や海外就職に強そうなエージェントに登録して、担当者に相談した方が視野が広がるかもしれません。

私は20代後半で、コンサルティングファームである程度の経験があったので、欧州MBA(あえて欧州という独自性)・ビジネススクールの持つネットワーク・3ヶ国語習得を通して、海外就職を目指しました。

ロードマップの考え方

具体的には、以下のようなステップで自問自答しつつ、実際に海外就職に向けたロードマップを考えてみるのも良いでしょう。

  1. 自分の強みについて実際に10個ずつ書き出してみる。
  2. やっていて時間を忘れるほど楽しいこと、子供の頃から好きだったことを書けるだけ書き出す。
  3. これでまで学校や職場で褒められたことについて全て書き出してみる。
  4. 人生における自分の優先順位について書き出してみる。
  5. 1-3を満たすもので、自分の人生の優先順位をサポートしてくれそうな環境(国)や職場、といった観点で、海外就職を考えてみる。

上記に当てはめた場合の私の例はこんな感じです。

  1. 人と話したり喋ったりするのが大好き(コミュニケーション力)・語学・勉強や読書など新しいことを学ぶのが好き(学習意欲と知的好奇心)・難関大入試の問題集を解くなど難しい問題の解を探すのが好き(問題解決への欲求とチャレンジ精神)。
  2. 子供の頃から人に悩みを相談されて、それを一緒に考えて解決するのが好きで、常に多くの友人に何か個人的な悩みを延々と相談されていました。
  3. 家や学校では勉強がよくできたことを褒められ、友人達からは悩み相談についてはよく感謝されました。
  4. 人生の優先順位としては、1)家庭、2)自分らしく自立して自由に生きること、3)キャリアと社会貢献。
    Sacra
    若い頃、結婚するまでは、3番目にほぼ100%エネルギーを注いできましたが、結婚・出産後は、家庭とその他のバランスが最大優先事項になりました。
  5. これらを全て考慮した時、コミュニケーション力や問題解決能力、そして常に勉強し続けなければいけない「コンサルタント」という職業は適職であることがわかります。
    Sacra
    大組織のコンサルタント、特に私がいた頃の日本では激務となり、家庭とキャリアのバランスを取ることは厳しいことが多かったです。

→ 必然的に海外フリーランスでコンサルタント業を続けるという道が浮き上がってきます。また、私の選んだフランスでは、女性の権利が文化的に非常に強く、働く女性が法律や社会を通して守られているような印象がありました。

Sacra
もちろん、「現段階での」目標やロードマップでよく、物事や気持ちは常に変化・進化していくので、常に修正していけば良いのです。

重要なのは、相対的に右肩上がりに、自分が成長するために、仮決めでも何かしらのロードマップやマイルストーンを設定し続ける価値があるということです。

まとめ

今回は海外で「長期的に」働くための、最初のステップについてご紹介しました。

ネットなどで調べるところまでは誰でもできますが、実際に気になる現地企業にコンタクトを取ったり、長期休暇などを利用して現地に飛んでみる、というところまでやってみることのできる人は少ないかもしれませんね。

一つの目的地に行くにも、様々なルートがあり、どのような道を選ぶかは自分次第です。

今回は、(約20年の海外経験をもとに)「今だったらこうする。」といった王道的な最初のステップを紹介しました。

実際は、たまたまヨーロッパに留学して、現地で必ずいつか海外で働くと決意するに至ったので、私の海外就職の成功要因は、若さに任せて、まず現地に飛んだことかもしれません。

その後、就職して、東京での激務が続き、それでも、限られた時間の合間を縫って海外就職の準備を続けられたのは、現地で肌で感じたその国への愛着と好奇心が、モチベーションを維持してくれたからだと思います。

Sacra
最後までお読みいただいてありがとうございました。質問やお問い合わせは以下からどうぞよろしくお願いします。

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