海外フリーランスの日常とメリット・デメリット

Sacra
こんにちは、アメリカ在住・海外フリーランスママのSacraです。

海外フリーランスの日常って、何だか謎ですよね。

私も長いこと大きな組織で働いていたので、海外在住歴が長くても、自分が海外フリーランスになるまでその生態は全く想像できませんでした。

今回は、娘が生まれた後、日本やアメリカ・ヨーロッパのクライアントに対して、リモートベースの海外フリーランスとして働くようになってからの私の経験をベースに書いていきます。

アメリカで見たフリーランスの日常とヨーロッパとの違い

アメリカのフリーランスの日常は、一言で言うと、「息をするように仕事する」でしょうか。

ヨーロッパとは違い、良くも悪くも、仕事とプライベートが一体化し、すっかり融合している印象です。

Sacra
私はアメリカに来る前、ヨーロッパで10年近く生活していましたが、こちらは全く逆でした。

フリーランスも勤め人も、一様に仕事とプライベートがきっちりしていました。

「家族のため、生きるために仕事をする。」

「(よって、契約時間以内で最大のアウトプットを出せば良い。定時には帰るのは基本的人権。)」

というような、公私がくっきり分かれていました。

ヨーロッパは、基本的には契約上の条件や規定に基づき、定時に帰宅して、公私はくっきり分けて、皆自分や家族の時間を大事にしていた印象です。

国によっても多少異なるでしょう。

ただ、地続きの欧州内を頻繁に移動することが多かったですが、私の関わった欧州の国々(フランス・スイス・イタリア・スペイン・ドイツなど)は概ねそのような感じでした。

特に、フランスなどは夕方18時以降、従業員50人以上の会社で勤務時間外の従業員は18時以降の仕事メールについて返信する必要がないとの法律も2017年に施行されています。

働く人々のプライベートの時間を尊重することが、法律で守られているような文化と、日本やアメリカのように「働くことは美しい」的な長時間労働が通例化している文化。

当然住む国や地域によって、クライアントの考え方や評価も変わってくるので、海外フリーランスとしての働き方にも影響するでしょう。

一度、急に一緒に働いていたシニアの同僚が退職し(というかクビになり)、1.5人分のタスクになってしまった時に仕事が終わらずサービス残業をしていたら、同僚にかなり心配・同情されていました。

Sacra
ヨーロッパでは残業はまるで「悪」の根源でした・汗。

話はアメリカに戻りますが、私の住むアメリカの都市では、少しの時間を惜しんで、至る所でパソコンを開いて一心不乱に働いている人々(文書作成や電話会議などしている人々)を常に見かけます。

カフェやレストランはさることながら、公園や芝生の上、電車やバスの中、庭や川沿いなど、平日・週末を問わず、本当にどこに行っても、です。

多くの人が、高いアウトプットを出すことを目指し、いつでもPC片手にデジタルノマド的フリーランス生活をしているのは、誰の目にも明らかです。

アメリカのフリーランスのパパ・ママの生態

私の住むアメリカの都市のフリーランスのパパ・ママの生態は、世界的に見ても結構進化しているような気がします。

アメリカは、フリーランスとして働くパパ・ママに対し、それを積極的にサポートする社会環境が整っている気がします。

身近な例で言えば、コロナ騒動の前に、子供の屋内プレイグラウンドが1階にあり、子供をビデオカメラでモニターしながら両親は働けるというシェアードオフィスと子供の遊び場が合体したような施設でよく働いていました。

(こちらは1回の子供のプレイグラウンドのイメージです。実際のものではありません。)

そこには、快適なインテリアに加え、コーヒーマシンやお茶やソファなど設置され、電話ブースもあり、まさにワーキングペアレンツにとっては居心地のいい隠れ家のような場所。

平日は朝9時から18時半まで開いており、土日も短縮時間で営業してくれるという徹底ぶりです。

締め切り前に週末もオフィス利用していましたが、他にもワーキングペアレンツを見かけました。

もちろん、1-5歳向けの施設なので、遊んでいる子供の直ぐ側に誰かがついていけないといけないのですが、時間によっては追加料金で1時間単位で預けることもできます。

平日は大抵ベビーシッターと子供を1階の遊び場に預け、2階のオフィスで働く両親が大半です。

週末は両親のうちどちらかが下の階で子供と遊び、もう一人が2階で仕事という感じでした。

Sacra
私は仕事の合間に、コーヒーマシンの横にある巨大モニターで娘とベビーシッターの様子を時々確認しては一人で笑ったり癒されたりしていました。

シェアードオフィスで目にしたのは、子供の世話やその他用事で出たり入ったりしつつも、一心不乱に働いているアメリカ人のフリーランスのパパママ達でした。

(こちらの写真は当然イメージです・汗。でも前の職場では、年に一度子供を職場に連れてきていい日があり、その日は1日カオスでした。)

たまに、人が少ない時間帯に目があった隣のママと世間話をしたり、そこでもちょっとしたネットワークが築けます。新しい仕事に発展するケースもあるようです。

海外フリーランスママの日常(私の場合)

時々仕事と家庭のバランスが難しい時期もありますが、海外フリーランスママの日常は自由でかなり充実しています。

私は引きこもり在宅ワークに飽きたら、もしくは、タスクに行き詰まって集中力が落ちてきたら、PCを持ってふらっとお気に入りの隠れ家的カフェか、自分のメンバーシップのあるシェアードオフィスにいって、コーヒーでリフレッシュしながら仕事します。

ふと顔あげると、次々とパソコン越しに電話会議をこなしたり、資料作成したり、時々テーブルの横のベビーカーの赤ちゃんをあやしたりしつつ、育児と仕事を当然のように両立しているワーキングペアレンツにいつもパワーをもらいます。

Sacra
ちなみに、パパが子供片手に仕事をする風景をよく目にするのも、日本人的には新鮮でした。

デジタルノマド・フリーランスに囲まれた環境で仕事をしていると、妙な連帯感が生まれ、 ふと目があった他のワーキングママがにっこり微笑んでくれることも多いです。

また時間に余裕があるときや、大きな締め切りの後などは、気分転換も兼ねて、昔の職場の同僚達と長めのランチに行くこともあります。

Sacra
コロナ騒動のロックダウンで、もう3ヶ月以上もどこも閉鎖されていますが、こんなデジタルノマド生活が恋しいです。)

個人的に感じた海外フリーランスのメリット

気づけばもう5年も海外フリーランスをしていますが、それは当然様々なフリーランスのメリットがあるからです。

私が個人的に感じた海外フリーランスのメリットは以下になります。

日々の柔軟性。必要に応じて、最適な場所でいつでも働ける。

日々に柔軟性があり、必要に応じて、最適な場所でいつでも働けるというのは、ワーキングママにとって何にも変え難いものではないでしょうか。

子供が熱を出して、急なお迎えが必要な時など、ストレスなく仕事を中断し、夜子供が寝てから埋め合わせなどできます。

子供が生後2ヶ月で少しずつ在宅で仕事を始めた時は、電話会議中にうとうとする娘に授乳しながら会議に参加したりしていました。

また、夫の出張先の国に好きな時についていって、プチ観光しながら現地のカフェでひと仕事終えたり、自分のペースで働けます。

通勤ストレスからの解放。

もともと田舎育ちなので、東京の満員電車の通勤は本当にストレスの源でした。

それが、今はゼロ。

通勤なしで、自宅、または、徒歩圏のシェアードオフィスでその日の気分で好きな場所で働けます。

また、勤めていた頃は通勤に毎日往復1時間以上かけていたので、1週間に5時間の時間を節約することができ、その分、家族や自分のために有効利用できます。(例えば、このブログなど)

化粧・ドレスアップのストレスからの解放。

化粧・ドレスアップのストレスからの解放は、正直最高です・笑。

これは特に女性的には危機的な状況かもしれず、夫には申し訳ありませんが・笑。

緊急な仕事やウェブ会議対応など、朝飛び起きて、半分パジャマでそのまま対応できます。

例えば、早朝6時のウェブ会議など、そのままビデオをオフ、娘が起きだしたりするので自分の発言箇所以外はミュートにして突入したりします・苦笑。

Sacra
一度早朝寝室から繋いだ時に間違ってオンになっており、死ぬほど恥ずかしい思いをしました・涙

自分の人生をコントロールしている実感。

海外フリーランスになって、半ノマド的生活を始めてから、自分の人生をコントロールしている実感は日々あります。

仕事柄、集中力が途切れて思考がストップすると、いいアウトプットが生まれません。

そのような時は、少し家事をやってみたり、車で買い出しに行ったり、一旦仕事から少し離れると、逆にいいアイデアが湧くこともわかりました。

不安定さと引き換えに、自分の人生を自分で運転しているような、大海の中、自分自身で船を操縦しているような、大きな組織で歯車として働いていた時には感じられない変な達成感があります。

仕事がますます好きになった。

元々働くことは好きでしたが、自分自身で仕事や働き方を厳選していった結果、前にも増して仕事がますます大好きになりました。

どのようなプロジェクトやタスクに従事していても、それは、全て自分の選択であり、自分自身ので選んだ、「雇われない働き方」のためなので、見えない自分という資産を構築しているやりがいもあります。

仕事が趣味のような感覚なので、慌ただしい育児の合間に、仕事をしている時間がいい気分転換や自分のアイデンティティにつながっている気がします。

時差の有効活用。

海外フリーランスとして、クライアントとの時差はデメリットにもなりうるのですが、メリットになることも多々あります。

例えば、日本より約半日以上遅れているので、日本のクライアントから緊急タスクが入った時に、アメリカ朝一で確認して、当日中に送れば、クライアントの翌日の会議や業務に十分間に合う利点もあります。

Sacra
特にワーキングママとしてはポイントの高いものばかりです。大半は国内フリーランスにも言えるかもですね。

個人的に感じた海外フリーランスのデメリット

もちろん、海外フリーランスのデメリットもあり、様々な課題や懸念もあります。

私自身が個人的に感じた海外フリーランスのデメリットは、アメリカのフリーランスの調査結果とほぼ一致します。

アメリカでの調査で、デメリットとしてトップ3に挙げられているのは以下です。

アメリカにおけるフリーランスのデメリット
  1. (自宅兼職場となる例も多く、私生活に仕事が入り込むため)公私の区別が付きにくい
  2. 孤独感に苛まれやすい
  3. コミュニケーションやコラボレーションがしにくい

The State of Remote Work: Key Trends for 2019-2020

私自身が過去5年のフリーランス生活で感じた海外フリーランスのデメリットは以下でしょうか。

クライアントとの時差。

メリットとしてもあげていたクライアントとの時差ですが、国によっては早朝か深夜のミーティングを余儀なくされ、発言中に娘の夜泣きが勃発した時などは悲惨です。

また、朝6時にビデオ会議が入るときは、最低限の身支度で5時半起きとなり、朝の弱い私は死にそうです。

クライアントとのお付き合いも長くなり、信頼関係をしっかり築いた後では、家族の事情などで時間やタイミングを考慮してもらいます。

ただ、大勢の偉い人が色んな国から参加するような会議では、どうしても先方の都合を優先せずにはいられないので、朝6時や夜22時スタートの会議もやむを得ません。

公私の区別がつかず、自分の世界が狭まったような気になってしまう。

公私の区別がつかず、何となく自分の世界が狭まったような気になってしまうのは、年間3分の1海外出張し、従業員が1万人以上いるようなオフィスで働いていたので、仕方ないかもしれません。

たとえ毎日ウェブ会議があったとしても、移動距離と実際に会う人の数に比例して、何だか時々世界が狭まった感じがしたりします。

ただ、その分、大事な家族との時間が増えたということなので、これはよしとしましょう。

また、在宅で働いていると、気がついたら、子供の世話や家事の時間以外の自分のプライベートの時間はずっと働いてしまうこともあり、オフィスにいた時よりもよっぽど働いてしまう場合もあります。

フルタイムの正規職員より経済的に不安定。

フルタイムの正規職員より経済的に不安定なのは、海外フリーランスの定めです。

こちら、日本国内でこれまで密接に働いて人々とフリーランスをやる場合より、リモート対応の海外フリーランスは一層不安定感がますような気がします。

例えば、2020年のコロナで出張や大きな仕事の幾つかが飛びましたが、当然稼働時間に比例して収入も減少してしまい、単発・短期の案件が増えました。

単発・短期の案件が増えるということは、プロジェクトとプロジェクトの合間に、タイムラグができ流場合が多く、その間、別の案件を探している間は、無収入になっていまいます。

1つの仕事が終わる前に、次の案件を探し始める余裕があればいいのですが、大抵このような単発・短期のプロジェクトの場合、予算・締め切り・成果物の内容も厳しく設定されていることが多いです。

その期間中、スケジュール的に非常にタイトで忙しくなるので、結局終了後に次を探し始めるのが現実的でした。

公私共々社会的に孤立したような感覚に苛まれる。

公私共々社会的に孤立したような感覚に苛まれるのも、リモートで働く海外フリーランスの定めかもしれません。

職場での同僚達とのちょこっとコーヒータイム・ランチに加え、ピクニックやBBQなどイベントの多い職場だったので。

元同僚達は戦友であり親友でもあったので、毎日会えなくなって少し寂しいです。

ただ、元同僚たちとは今でも連絡を取り合っているし、今の自由と引き換えなのでこれはよしとしましょう。

Sacra
急なプロジェクトのキャンセルなど、自分が大黒柱だったら結構なストレスとプレッシャーだったでしょう。

まとめ

今回は、海外フリーランスの日常とメリット・デメリットについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

私自身は、娘が生まれるまで、フリーランスとして最初の3年は、昔働いていた組織との契約を正規職員からフリーランスに変更して、常駐・フルタイムのフリーランスとして働いており、その場合は通常の会社勤めとほぼ変わりませんでした。

当然職種や契約形態にもよって、様々なフリーランスの働き方があるので、今回お伝えしたリモートワークが中心の私のケースは一例にすぎません。

当然海外フリーランスのメリット・デメリットはありますが、ワーキングママである私の生活のクオリティは確実に上がりました。

何よりも、ママがストレスなく、楽しそうに働いている姿を見られることは、子供への最高のギフトになるのではないでしょうか?

産休制度のないアメリカでは、産後2週間で仕事に復帰するフリーランスママもいますが、今後またワーキングママとしてのワークライフバランスの保ち方についても、書いていきたいと思います。

何か聞きたいことなど、ご希望のトピックがあれば、以下までご連絡くださいね。

 

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